高次脳機能障害7級が認定され約6,100万円を獲得したケース
事例サマリー この事例の主なポイント
30代男性の会社員が、18歳の頃に自動車乗車中の事故で脳挫傷、急性硬膜外血腫、高次脳機能障害を負ったものの、事故から約13年間、高次脳機能障害として十分な診断や申請を受けていなかった事例です。職場で仕事を覚えられない、ミスを繰り返す、対人関係のトラブルが多いなどの支障が続き、相談に至りました。弁護士は専門医療機関での検査、事故当時のカルテ・画像の再評価、医学意見書、就労実態の整理を通じて、事故との因果関係を立証しました。最終的に高次脳機能障害7級4号が認定され、約6,100万円の賠償を実現しました。
10秒でわかる事例紹介
まず押さえたい3つのポイント
後遺障害等級併合7級(高次脳機能障害7級4号、醜状障害14級10号)
相談前の提示額後遺障害なし前提で0円相当
獲得賠償金額約6,100万円
増額幅約6,100万円
交通事故脳挫傷、急性硬膜外血腫、高次脳機能障害
弁護士へ相談事故から約13年、後遺障害申請が未実施
資料整理・交渉治療経過・収入資料を精査し損害額を再計算
解決併合7級・約6,100万円を獲得
事故とご相談のきっかけ
事故・相談の概要
事故は、依頼者が18歳だった約13年前に発生しました。
事故は、依頼者が18歳だった約13年前に発生しました。自動車に乗車中、激しい衝突事故に遭い、脳挫傷や急性硬膜外血腫などの重傷を負いました。事故直後は意識レベルが非常に低く、集中治療を受けましたが、退院後は高次脳機能障害としての検査やリハビリが十分に行われないまま社会復帰しました。その後、仕事や生活で支障が続き、長い時間を経て相談に至りました。
怪我・後遺障害の内容
事故当時の頭部画像では、脳に広範囲の損傷が確認されていました。身体的な麻痺が目立たなかったため、一見すると社会復帰できているように見えましたが、実際には記憶力や注意力の低下、対人関係の困難、職場定着の難しさが続いていました。高次脳機能障害は、周囲から見えにくく、本人も性格や努力不足の問題と誤解しやすい障害です。本件では、過去の脳損傷と現在の生活上の支障を医学的に結びつける必要がありました。
事故から約13年、後遺障害申請が未実施
治療経過・収入資料を精査し損害額を再計算
併合7級・約6,100万円を獲得
- 事故から長期間経過してから記憶障害や仕事上のミスに悩んでいる方
- 過去の脳外傷と現在の症状の関係を証明したい方
- 就労できていることを理由に後遺障害を否定されそうな方
- 高次脳機能障害の診断を受けないまま時間が経っている方
相談時に抱えていた問題
弁護士が介入する前の問題点
最大の問題は、事故から約13年間、高次脳機能障害の診断や申請が行われていなかったことです。
最大の問題は、事故から約13年間、高次脳機能障害の診断や申請が行われていなかったことです。保険会社側からは、長期間働いていたことを理由に、障害がない、または事故との因果関係がないと反論される可能性がありました。また、時効の問題もあり、請求権を失わないための手続も必要でした。時間が経過した事案では、カルテや画像、就労状況、家族の記録をどう再構成するかが勝敗を分けます。
| 項目 | 相談前 | 弁護士介入後 |
|---|---|---|
| 傷病・等級 | 脳挫傷、急性硬膜外血腫、高次脳機能障害/併合7級(高次脳機能障害7級4号、醜状障害14級10号)について、認定・評価・請求方針が未整理 | 併合7級(高次脳機能障害7級4号、醜状障害14級10号)を前提に損害項目を整理 |
| 賠償額 | 後遺障害なし前提で0円相当 | 約6,100万円 |
| 増額幅 | - | 約6,100万円 |
| 主な問題点 | 事故から約13年、後遺障害申請が未実施 | 必要資料を整理し、適正な基準で主張 |
| 主な成果 | - | 併合7級・約6,100万円を獲得 |
| 解決結果 | 示談前・交渉中 | 自賠責保険では、高次脳機能障害7級4号が認定されました。 |
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弁護士が行った対応
- 01
事故状況、診断書、通院経過、収入・家事への影響を確認しました。
- 02
事故状況・治療経過・診断書・収入資料を確認しました。
- 03
保険会社の提示額を裁判所基準で再計算しました。
- 04
慰謝料・休業損害・逸失利益などの損害項目を個別に整理しました。
- 05
示談交渉または必要な法的手続により、適正な解決を目指しました。
解決結果
自賠責保険では、高次脳機能障害7級4号が認定されました。その後の裁判上の和解により、後遺障害慰謝料約1,000万円、逸失利益約4,300万円、傷害慰謝料等約800万円などを含み、受領合計額は約6,100万円となりました。事故から長期間経過した後でも、事故当初の医療記録と現在の症状を医学的に結びつけることで、適正な補償を実現できた事例です。
成果の概要
| 傷病名 | 脳挫傷、急性硬膜外血腫、高次脳機能障害 |
|---|---|
| 後遺障害等級 | 併合7級(高次脳機能障害7級4号、醜状障害14級10号) |
| 相談前の提示額 | 後遺障害なし前提で0円相当 |
| 獲得賠償金額 | 約6,100万円 |
| 増額幅 | 約6,100万円 |
| 主な成果 | 事故から約13年後でも医学的立証により高次脳機能障害7級を認定。 |
担当弁護士から見た、この事例のポイント
本件は、「昔の事故だから無理」と諦めかけていた高次脳機能障害を、医学的立証で掘り起こした事例です。高次脳機能障害では、就労できていることが逆に不利に扱われることがありますが、重要なのは、どのように働いていたか、どの程度支障があったかです。事故直後の意識障害、画像所見、現在の検査結果、生活実態を一つの流れとして示すことで、因果関係を補強できます。
時間が経過した高次脳機能障害では、証拠が散逸しやすいことも大きな問題です。古いカルテ、救急搬送時の記録、画像データ、勤務先での評価、転職理由、家族の記憶などをできる限り集め、事故から現在までの症状の流れを一本の線として示す必要があります。単に「今困っている」という説明だけでは、事故との因果関係を認めてもらうことは難しくなります。本件では、事故当時の重篤な意識障害と現在の神経心理学的検査結果を結びつけた点が重要でした。
同じようなお悩みの方へ
過去の交通事故後から、仕事のミス、記憶力低下、感情の変化、対人トラブルが増えている場合、高次脳機能障害が見過ごされている可能性があります。事故から時間が経っていても、医療記録や就労実態を確認する価値があります。時効の問題もあるため、早めに弁護士へ相談し、請求可能性を確認してください。
昔の事故であっても、時効が完成していないか、時効更新の事情があるか、後遺障害申請の余地があるかを確認する価値があります。事故後に仕事が続かない、ミスが増えた、人間関係が悪化した、性格が変わったと言われる場合は、事故との関連を医学的に検討してください。古い資料ほど入手に時間がかかるため、早めの確認が必要です。
特に高次脳機能障害は、本人が症状を説明しにくいことが多いため、「家族だけの相談も可能」「保険会社提示前でも相談可能」「後遺障害認定後の提示額確認も可能」と明記すると、相談前の不安を減らせます。また、成果の概要は表形式にし、相談前の提示額、最終獲得額、増額幅、後遺障害等級を一目で比較できるようにしてください。電話ボタン、LINE相談、メールフォームへの導線は、成果の概要直後、弁護士対応の直後、本文末尾の3か所に設置すると、読み進めたユーザーを逃しにくくなります。
あわせて、記事末尾には「後遺障害認定前の方」「認定結果に不服がある方」「提示額の妥当性を確認したい方」別の案内文を置くと、読者が自分の状況に合わせて次の行動を選びやすくなります。
時間が経った事故ほど、資料収集の難易度が上がります。病院や勤務先の保存期間もあるため、気づいた時点で早めに動くことが重要です。
※掲載内容は個別事案の解決例であり、同様の結果を保証するものではありません。