首のむちうちと肩の打撲で早期解決に切り替えたケース
事例サマリー この事例の主なポイント
追突事故により、外傷性頚部症候群と右肩関節打撲傷を負った30代女性主婦の事例です。通院先の病院で症状固定を告げられ、まだ痛みがあるにもかかわらず治療終了となったため、今後の対応に不安を感じて相談に至りました。弁護士は、まず通院資料を取り寄せ、治療期間の延長や自費通院分の回収可能性を検討しました。その結果、資料上は治療継続を求めることが難しいと判断し、依頼者の希望も踏まえて、早期に示談金を取得する方針へ切り替えました。慰謝料や主婦休業損害を計算し、必要資料を整えたことで、最終的に88万円の受け取りで示談が成立しました。
10秒でわかる事例紹介
まず押さえたい3つのポイント
後遺障害等級後遺障害認定なし
相談前の提示額事前提示なし
獲得賠償金額88万円
増額幅事前提示なしのため金額比較不可
交通事故外傷性頚部症候群、右肩関節打撲傷
弁護士へ相談症状固定後の治療継続可否が不透明
資料整理・交渉通院資料を精査し治療・示談方針を検討
解決認定なし・88万円を獲得
事故とご相談のきっかけ
事故・相談の概要
本件は、大分市内で発生した追突事故です。
本件は、大分市内で発生した追突事故です。依頼者は30代女性の主婦で、事故後に首の痛みや吐き気などの症状が出ました。傷病名は外傷性頚部症候群と右肩関節打撲傷です。通院を続けていたものの、病院で症状固定と言われ、治療が打ち切られる流れとなったため、今後どう対応すればよいか分からず相談に至りました。
追突事故では、首や肩に急な外力が加わり、むちうち症状や肩関節周囲の痛みが生じることがあります。治療を続けたい気持ちがあっても、医師が症状固定と判断した場合、保険会社に治療費支払いの継続を求めることは簡単ではありません。もっとも、治療延長が難しい場合でも、慰謝料や休業損害を適正に計算して早期解決を目指すことで、依頼者の負担を減らせることがあります。
怪我・後遺障害の内容
外傷性頚部症候群は、いわゆるむちうち症状の一つで、首の痛み、肩こり、吐き気、頭痛、腕のしびれなどが出ることがあります。本件では、頚部痛と吐き気があり、右肩関節打撲傷も伴っていました。後遺障害の認定までは至っていませんが、治療期間中の痛みや家事への支障は、慰謝料や主婦休業損害の算定に関係します。
むちうちや肩関節打撲では、骨折のように画像で明確に示せる傷病ではないことも多く、治療の必要性や期間が争われることがあります。通院頻度、医師の診断、カルテの記載、症状の推移が重要です。症状固定とされた後に治療を続ける場合、その費用を相手方へ請求できるかは慎重に検討する必要があります。感情的に治療延長を求めるだけではなく、資料上の見通しを確認したうえで方針を決めることが大切です。
症状固定後の治療継続可否が不透明
通院資料を精査し治療・示談方針を検討
認定なし・88万円を獲得
- 追突事故後、首や肩の痛みが残っているのに治療終了と言われた方
- 保険会社や医師から症状固定を告げられ、治療を続けられるか悩んでいる方
- 自費で通院した分を請求できるか確認したい方
- 主婦休業損害を請求できるか知りたい方
- 治療延長が難しい場合に、早期解決へ切り替える判断基準を知りたい方
相談時に抱えていた問題
弁護士が介入する前の問題点
弁護士介入前の問題点は、依頼者が治療を続けたい気持ちを持っていた一方で、医師から症状固定を告げられており、法的に治療延長を求められるか不透明だったことです。
弁護士介入前の問題点は、依頼者が治療を続けたい気持ちを持っていた一方で、医師から症状固定を告げられており、法的に治療延長を求められるか不透明だったことです。医師の意見に反論するには、医学的な根拠や治療経過の資料が必要になります。単に「まだ痛い」と伝えるだけでは、保険会社に治療費支払いを継続させることは難しい場合があります。
また、治療延長にこだわりすぎると、解決までの時間が長引き、自費通院分を回収できないリスクもあります。本件では、資料を確認した結果、治療の延長や自費分の回収は難しいと考えられました。そのため、依頼者にとって最も現実的な解決は、早期に示談金を取得する方向へ切り替えることでした。交通事故対応では、理想的な請求だけでなく、資料上の見通しと依頼者の希望を踏まえた現実的な判断が必要になります。
| 項目 | 相談前 | 弁護士介入後 |
|---|---|---|
| 傷病・等級 | 外傷性頚部症候群、右肩関節打撲傷/後遺障害認定なしについて、認定・評価・請求方針が未整理 | 後遺障害認定なしを前提に損害項目を整理 |
| 賠償額 | 事前提示なし | 88万円 |
| 増額幅 | - | 事前提示なしのため金額比較不可 |
| 主な問題点 | 症状固定後の治療継続可否が不透明 | 必要資料を整理し、適正な基準で主張 |
| 主な成果 | - | 認定なし・88万円を獲得 |
| 解決結果 | 示談前・交渉中 | 最終的に、依頼者は88万円を受け取る内容で示談しました。 |
似たようなお悩みはありませんか。
交通事故のご相談は何度でも無料です。示談する前にご確認ください。
弁護士が行った対応
- 01
事故状況、診断書、通院経過、収入・家事への影響を確認しました。
- 02
保険会社から通院資料を取り寄せ。
- 03
治療期間の延長を求められるか。
- 04
自費通院分を回収できる可能性があるかを検討しました。
- 05
休業損害・主婦休損の資料を整理し、保険会社へ請求しました。
- 06
治療費の継続・打ち切り対応について保険会社と交渉しました。
解決結果
最終的に、依頼者は88万円を受け取る内容で示談しました。本件では、後遺障害等級の認定や大幅増額が中心ではなく、治療延長が難しい状況の中で、依頼者の希望に沿って早期に金銭解決へ切り替えた点に意義があります。通院資料を確認したうえで見通しを説明し、無理に争点を広げなかったことで、短期間での解決につながりました。
交通事故では、常に長く争うことが最善とは限りません。資料上、治療延長や追加請求が難しい場合には、早期に適正な慰謝料・休業損害を受け取る方が、依頼者にとって負担の少ない解決となることがあります。本件は、見通しを冷静に判断し、依頼者の希望に合わせて方針転換した事例です。
成果の概要
| 傷病名 | 外傷性頚部症候群、右肩関節打撲傷 |
|---|---|
| 後遺障害等級 | 後遺障害認定なし |
| 相談前の提示額 | 事前提示なし |
| 獲得賠償金額 | 88万円 |
| 増額幅 | 事前提示なしのため金額比較不可 |
| 主な成果 | 治療資料を確認したうえで方針を整理、治療延長が難しいと判断し早期解決へ切り替え、慰謝料・主婦休業損害を整理して示談成立 |
担当弁護士から見た、この事例のポイント
治療費打ち切りの相談では、「まだ痛いのだから治療を続けたい」というお気持ちは自然です。しかし、医師が症状固定と判断し、通院資料上も治療継続の必要性を説明しにくい場合、保険会社に治療費の継続支払いを認めさせるのは簡単ではありません。重要なのは、治療延長の可能性を検討したうえで、難しい場合には別の解決方針を速やかに提示することです。
本件では、治療延長が難しい見通しを正直に説明し、早期示談へ切り替えました。その結果、不要な争いを避け、慰謝料や主婦休業損害を整理して解決できました。交通事故の解決方針は、後遺障害認定や訴訟だけではありません。事案によっては、適切なタイミングで示談することが依頼者の利益につながります。
同じようなお悩みの方へ
治療費の打ち切りや症状固定を告げられた方は、まず現在の資料で治療延長を求められるかを確認することが重要です。治療継続の見込みがある場合は交渉すべきですが、難しい場合には、慰謝料や休業損害を適正に計算して早期解決を目指す選択肢もあります。
大分みんなの法律事務所では、治療費打ち切り、むちうち、肩の痛み、主婦休業損害に関する相談に対応しています。症状固定と言われた直後、保険会社から示談案が届いた段階、自費通院を始める前など、判断に迷うタイミングでご相談ください。
※掲載内容は個別事案の解決例であり、同様の結果を保証するものではありません。