【腰椎・胸椎骨折】後遺障害11級を獲得


音声でも解説をご用意しています。

約1,860万円の賠償金を受け取った30代会社員男性の事例

青信号横断中に右折車にはねられ、腰椎骨折と胸椎骨折という重傷を負った30代会社員男性が、当事務所のサポートで後遺障害11級を獲得し、約1,860万円の賠償金を受け取った解決事例をご紹介します。交通事故によるケガで生活が一変し、保険会社との交渉や後遺障害認定に不安を感じている方は少なくありません。

本記事では、ご相談者様が抱えていた悩み、当事務所の弁護士がとった戦略、そして具体的な解決結果を詳しく解説します。同じような状況で困っている交通事故被害者の方にとって、今後の見通しや専門家への相談の重要性を理解するための一助となれば幸いです。

ご相談者様のプロフィール:交通事故で人生が一変した30代会社員

ご依頼いただいたのは、当時30代の会社員男性、Kさんです。事故前は精力的に仕事をこなし、充実した日々を送っていました。しかし、突然の交通事故によって、Kさんの生活は一変してしまいます。重傷を負ったKさんは、治療のために入院を余儀なくされ、長期間にわたり仕事を休まざるを得なくなりました。

これにより、収入が途絶え、今後の生活や仕事への復帰について、大きな不安を抱えることになります。この経験は、Kさんにとって精神的にも大きな負担となり、不安を抱えながら当事務所にご相談にいらっしゃいました。

事故の概要:青信号横断中の悲劇、腰椎・胸椎骨折と頚椎捻挫の受傷

青信号での横断中に起きた衝撃的な事故とは?

Kさんが交通事故に遭ったのは、青信号で横断歩道を渡っていた時のことでした。右折してきた車に衝突され、Kさんは転倒。その場で救急搬送されるほどの衝撃に見舞われました。この事故は、Kさんの過失が全くない、いわゆるもらい事故でした。青信号を渡るという日常的な行為が、一瞬にしてKさんの人生を大きく揺るがす出来事となってしまったのです。

診断された重傷:腰椎骨折と胸椎骨折の衝撃

事故後、Kさんは病院で検査を受け、第12胸椎椎体骨折、第1腰椎椎体骨折、頚椎捻挫という診断を受けました。胸椎(背骨の上部)と腰椎(背骨の下部)の骨折は、重篤な怪我で、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。特に、椎体骨折は、脊柱の変形や神経症状につながることがあり、その後の生活の質に大きく影響します。Kさんは、これらの重傷により、長期的な治療とリハビリテーションを必要とすることになりました。

ご相談時の悩み・課題:示談交渉と後遺障害認定への不安

「適正な賠償金を得られるのか?」初めての交通事故被害で直面した不安

Kさんが当事務所に相談にいらっしゃった時、最も大きな悩みは、交通事故自体が初めての経験であることによる不安でした。「保険会社との交渉をどう進めれば良いのか」、「提示される賠償金額が適正なものなのか」、全く見当がつかない状況でした。Kさんは、ただでさえ怪我の治療で心身ともに疲弊している中で、保険会社との交渉に対応することが大きな精神的負担となっていました。

後遺障害認定の難しさ:「等級が認定されるか分からない」という切実な悩み

さらに、Kさんを悩ませていたのは、治療を続けても完全に回復しない症状が残った場合、後遺障害が認定されるかどうかという問題でした。腰椎骨折や胸椎骨折のような脊柱の損傷は、後遺障害の認定基準が複雑であり、適切な等級を得るためには専門的な知識と準備が不可欠です。

もし後遺障害が認められなかった場合、将来の生活への影響が大きいことから、Kさんはその可能性に対して強い不安を抱いていました。「適正な後遺障害が認められるよう尽力してほしい」というKさんの切実な願いが、当事務所へのご依頼につながりました。

弁護士の対応・戦略:医師面談と後遺障害診断書で適正な等級認定を勝ち取る

⑴ 休業損害の内払い請求で生活の不安を解消

依頼をお受けした後、Kさんの生活の不安を軽減するため、迅速に対応を開始しました。Kさんは入院治療のため仕事を休まざるを得ない状況でしたので、すぐに保険会社に対し、休業損害の内払請求を行いました。これにより、Kさんは治療期間中の生活費の心配をすることなく、治療に専念できる環境を整えることができました。治療期間を通じて、Kさんは、約127万円の休業損害の内払いを受け取ることができました。

⑵ 症状固定の時期と正確な症状確認のための医師面談

交通事故の賠償問題において、後遺障害の認定を受けるためには、「症状固定」の時期が重要になります。症状固定とは、治療を続けても症状の改善が見込めなくなった状態を指します。当事務所は、症状固定の時期を見極めるため、症状固定前に主治医と面談を行いました。この面談で、客観的に症状固定の状況であることを確認し、その結果、5月末で症状固定とする方針で協議を進めることができました。

⑶ 「変形障害」の所見記載を医師に依頼し、後遺障害11級獲得へ

腰椎骨折や胸椎骨折による脊柱の後遺障害を適切に評価してもらうためには、その変形の程度を正確に医師に記載してもらうことが不可欠です。当事務所は、医師面談の際に、Kさんの圧迫骨折による変形の程度について、画像を参照しながら詳細な説明を受けました。その結果、約1センチほどの変形があることを確認し、後遺障害診断書にその旨を記載してもらうよう、主治医に依頼しました。

この入念な準備と、主治医のご理解・ご協力により、Kさんは自賠責保険で「脊柱に著しい変形を残すもの」として、後遺障害11級7号の認定を受けることができました。この等級認定は、Kさんが適正な賠償金を受け取る上で極めて重要なステップとなりました。

⑷ 短期間での交渉、高額賠償金での示談成立

後遺障害11級の認定を受けられた後、当事務所はKさんの代理人として、相手方保険会社との示談交渉に臨みました。当事務所は、認定された後遺障害等級に基づき、Kさんの休業損害、傷害慰謝料、逸失利益、後遺障害慰謝料など、すべての損害項目について適正な賠償額を算定し、保険会社に提示しました。当事務所の交渉の結果、非常に短い交渉期間で、高額な賠償金での示談を成立させることができました。

解決結果:後遺障害11級認定!約1,860万円の賠償金で新たな一歩へ

獲得した賠償金の内訳と詳細

当事務所の弁護士がKさんの代理人として交渉を行った結果、Kさんは最終的に約1,860万円もの賠償金を受け取ることができました。具体的な損害項目ごとの金額は以下の通りです。

損害項目 金額
休業損害 約127万円
傷害慰謝料 約150万円
逸失利益 約1100万円
後遺障害慰謝料 約378万円
最終受領合計額 約1,860万円

Kさんは、腰椎骨折および胸椎骨折による後遺障害で11級7号の認定を受け、これに基づき適正な逸失利益と後遺障害慰謝料が認められました。休業損害も治療期間中の収入をカバーし、最終的な受領額は、Kさんの事故後の生活再建を力強く支えるものとなりました。

担当弁護士からのコメント:医師面談の重要性と今後のアドバイス

「Kさんのケースは、腰椎骨折と胸椎骨折という非常に深刻な怪我であり、後遺障害の認定が賠償金に大きく影響する事案でした。解決のポイントは、やはり後遺障害診断書を作成してもらう前に、主治医と直接医師面談を行い、Kさんの正確な症状や所見、特に圧迫骨折による変形障害の程度を詳細に確認したうえで、その所見を診断書に具体的に記載していただくよう依頼した点にあります。

後遺障害の認定は、等級が1つ違うだけで、慰謝料や逸失利益など、最終的に受け取れる賠償金が大きく変わってきます。当事務所は、医師面談を強みとしており、本件でもその強みを活かすことで、適正な後遺障害等級が認定され、結果として慰謝料の増額にもつながり、Kさんにも大変ご満足いただけました。

交通事故による腰椎・胸椎骨折など、重い後遺障害が残る可能性のある事故では、早期に弁護士に相談し、適切な医療サポートを受けながら、後遺障害の認定手続を進めることが何よりも重要です。当事務所は、被害者の方々が安心して治療に専念できるよう、全面的にサポートいたします。

まとめ:腰椎・胸椎骨折の後遺障害、適正な賠償金獲得のために

本記事では、青信号横断中の事故で腰椎骨折と胸椎骨折を負い、後遺障害11級を獲得して約1,860万円の賠償金を受け取った30代会社員男性の解決事例をご紹介しました。Kさんのケースは、交通事故による重傷、特に腰椎や胸椎の骨折といった複雑な後遺障害が残る可能性がある場合、弁護士の専門的なサポートがいかに重要であるかを示しています。

保険会社との交渉、後遺障害等級認定の申請、そして何よりも医師との連携は、被害者の方が適正な賠償金を得るために欠かせない要素です。特に、当事務所が強みとしている医師面談を通じて、症状固定の時期を適切に判断し、後遺障害診断書に正確な症状や所見を記載してもらうことは、適切な等級認定に直結します。

もしあなたが交通事故に遭い、腰椎骨折や胸椎骨折などの重傷を負って後遺障害が残るかもしれないと不安を感じているのであれば、一人で悩まず、ぜひ当事務所にご相談ください。私たちは、交通事故被害者の方々の不安を払拭し、適正な賠償金を獲得できるよう、全力でサポートいたします。お困りの際は、お気軽にお問い合わせください。

交通事故に遭われた方、ご家族を亡くされた方へ