小学生男子の顔の傷で後遺障害12級が認定されスピード解決したケース
事例サマリー この事例の主なポイント
7歳の男子小学生が大分市内の道路を横断中、左側から走行してきた普通乗用車と衝突し、顔面裂挫創、左脛骨開放骨折、右下顎頭骨折などの重傷を負った事例です。事故後、約9か月間治療を続け、顔の傷痕について外貌醜状12級14号が認定されました。保険会社は外貌醜状による逸失利益を認めない姿勢でしたが、弁護士は醜状面接への同席、民事調停の申立て、裁判例の提示により交渉を進めました。最終的に、後遺障害慰謝料400万円を含む約528万円の賠償金を獲得し、約3か月で解決しました。
10秒でわかる事例紹介
まず押さえたい3つのポイント
後遺障害等級12級14号
獲得賠償金額約528万円
交通事故顔面裂挫創、左脛骨開放骨折、右下顎頭骨折など
弁護士へ相談顔の傷による逸失利益を保険会社が否定
資料整理・交渉逸失利益を等級・喪失率等から精査
解決12級14号・約528万円を獲得
事故とご相談のきっかけ
事故・相談の概要
事故は令和3年7月5日午後2時20分頃、大分市内の路上で発生しました。
事故は令和3年7月5日午後2時20分頃、大分市内の路上で発生しました。依頼者は横断歩道のない道路を横断しようとして、停車中のバスの後方から進み出たところ、左側の死角から走行してきた普通乗用車と衝突しました。依頼者は当時7歳の男子小学生で、ご両親は顔の傷痕や骨折が将来の生活に与える影響を強く心配されていました。
怪我・後遺障害の内容
依頼者は、顔面の左前額部、下口唇、下顎部に裂挫創を負い、左脛骨開放骨折と右下顎頭骨折も負いました。大分県立病院で約9か月治療を受け、令和4年3月31日に症状固定となりました。顔の傷痕は、幼い子どもにとって身体的な痛みだけでなく、成長過程での自己肯定感や人間関係に影響する可能性があります。後遺障害としては、外貌醜状12級14号が認定されました。
顔の傷による逸失利益を保険会社が否定
逸失利益を等級・喪失率等から精査
12級14号・約528万円を獲得
- 小学生や未成年の顔に傷痕が残ったご家族
- 顔の傷で12級14号の認定を目指したい方
- 保険会社から逸失利益を否定されている方
- 訴訟ではなく調停による早期解決を検討したい方
- 後遺障害慰謝料の増額を主張したい方
相談時に抱えていた問題
弁護士が介入する前の問題点
弁護士介入前の問題点は、顔の傷による逸失利益を保険会社が一切認めない姿勢だったことです。
弁護士介入前の問題点は、顔の傷による逸失利益を保険会社が一切認めない姿勢だったことです。幼い子どもの場合、将来の職業はまだ決まっていないため、保険会社は具体的な減収がないとして逸失利益を否定しやすくなります。一方で、顔の傷が将来の職業選択や対人関係に与える影響を完全に否定することはできません。訴訟に進むと時間がかかり、不利な判断となるリスクもあったため、解決方法の選択が重要でした。
また、外貌醜状の事例では、傷痕そのものの大きさだけでなく、資料の残し方が結果に直結します。事故直後の写真、治療経過、症状固定時点の写真、後遺障害診断書の図面がばらばらだと、審査側に傷の変化や事故とのつながりが伝わりません。さらに、保険会社との交渉では「見た目の問題であり労働能力には影響しない」と整理されやすいため、単に等級を得るだけでは十分ではありません。どの場面で人目が気になるのか、仕事や学校生活、将来の職業選択にどう影響するのかを、本人や家族の事情に即して説明する必要があります。
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弁護士が行った対応
- 01
事故状況、診断書、通院経過、収入・家事への影響を確認しました。
- 02
逸失利益について、後遺障害等級・労働能力喪失率・喪失期間を踏まえて主張しました。
- 03
民事調停を利用し、裁判所基準に近い解決を目指しました。
- 04
自賠責保険の支払・認定内容を確認し、不足分を任意保険会社へ請求しました。
解決結果
最終的に、後遺障害慰謝料400万円を含む約528万円の賠償金を得ることができました。後遺障害12級の裁判基準上の慰謝料290万円を大幅に上回る内容であり、保険会社の逸失利益ゼロという姿勢を実質的に乗り越える解決となりました。調停は3回の期日で、申立てから約3か月というスピードで成立しました。長期化を避けつつ、子どもの将来への影響を踏まえた金額を確保できた点が成果です。
成果の概要
| 傷病名 | 顔面裂挫創、左脛骨開放骨折、右下顎頭骨折など |
|---|---|
| 後遺障害等級 | 12級14号 |
| 獲得賠償金額 | 約528万円 |
| 主な成果 | 醜状面接への同席、民事調停の活用、後遺障害慰謝料400万円を含む早期解決 |
担当弁護士から見た、この事例のポイント
外貌醜状の逸失利益は、特に未成年者の場合、判断が難しい分野です。将来の職業が未定であるため、保険会社は減収の具体性がないと主張しがちです。しかし、顔の傷が将来の職業選択や社会生活に影響し得ることは、慰謝料増額の重要な事情になります。本件では、いきなり訴訟へ進まず、民事調停を選んだことが早期解決につながりました。名目にこだわりすぎず、依頼者にとって実質的に納得できる解決を目指すことが重要です。
解決事例ページとしては、傷病名と等級だけを掲載するのではなく、どのような準備によって等級認定に至ったのか、保険会社の反論に対して何を主張したのかを明確に示すことが重要です。外貌醜状の相談者は、「この程度の傷で相談してよいのか」「男性や子どもでも逸失利益が認められるのか」と迷っていることが多いため、ページ内では、傷の測定、醜状面接、逸失利益、慰謝料増額という流れを分けて説明すると、相談前の不安を下げられます。
同じようなお悩みの方へ
お子さまの顔に傷が残った場合、後遺障害認定だけでなく、将来への影響をどう賠償に反映させるかが問題になります。保険会社から逸失利益を否定されても、慰謝料増額や調停など、別の形で解決できる場合があります。傷の測定、写真、診断書、面接調査の準備を早めに行い、示談前に弁護士へ相談することをおすすめします。特に未成年の事例では、将来の可能性を広く見て交渉する必要があります。
特に、保険会社から具体的な金額提示が出ている場合や、すでに後遺障害等級が認定されている場合でも、その金額が妥当とは限りません。顔や露出部の傷痕は、等級認定後の逸失利益や慰謝料で争いになりやすい分野です。示談書へ署名する前に、傷痕の状態、認定等級、提示額、職業・学校生活への影響を整理し、弁護士に確認することで、増額やより納得できる解決につながる可能性があります。
相談時には、事故状況、通院先、症状固定日、後遺障害診断書、保険会社の提示内容を手元にまとめておくと、見通しを整理しやすくなります。資料が一部不足していても、まずは現在分かる範囲で確認することが大切です。
※掲載内容は個別事案の解決例であり、同様の結果を保証するものではありません。