2012年12月27日


手帳の未来 弁護士倉橋


本年も残すところ、あと4日ですね。
年末といえば手帳シーズン。
書店などにいけば、手帳コーナーにたくさんの手帳が並んでいて、手帳好きの人にはたまらないシーズンなのではないでしょうか。

弁護士の仕事にとっては、手帳は必需品です。
裁判の期日の予定や、依頼者との打ち合わせ、法律相談の予約、弁護士会の会議などの予定を管理するためには、手帳は欠かせません。

弁護士業界には、「訟廷日誌」という弁護士専用の手帳があります。
普通の書店では市販はされておらず、弁護士会の書店などに行けば購入できることもあります(東京では売っていましたが、大分では売っていません。)。

この訟廷日誌、普通の手帳とどこが違うのかというと、平日の欄に訴訟の期日の予定を書き込む欄があったり、後ろの方に訴訟などの手続にかかる費用などが表になっているなどといった点が違います。
ただ、私にとっては、「訟廷日誌」は使いづらかったです。
書き込む欄がとても小さいので、ごちゃごちゃしてよくわかりにくいし、予定が変更になった時の訂正もとてもしづらいのです。

そういうわけで、私は、市販の少し大きめのシステム手帳を従来は使っており、毎年、年末になると新しい手帳を購入していました。

しかし!今年は、もう来年の手帳は購入しません!

というのも、現在は、iPadのカレンダーアプリを手帳として使っており、とても便利だからです。
字がきれいでない方でもきれいに予定が書き込めますし、予定が変更になってもごちゃごちゃしません。
また、実際に紙の手帳をめくっているような操作性も良いです。

しかし、もっとも便利な点は、グーグルカレンダーと同期することで、自分以外の第三者とも、リアルタイムで常に正確なスケジュールを共有できる点です。

法律事務所によくありがちな予定管理ミスとして、次のようなことがあります。

①弁護士が外出している間に、秘書が、弁護士の予定表を見て空いているところに法律相談の予約を入れたが、弁護士も外出中に同じところに予定を入れてしまっており、ダブルブッキングになってしまった。

②弁護士が自分の手帳に書いた予定を、事務所で共有している予定表に転記し忘れていたために、ダブルブッキングが生じてしまった。

しかし、iPadのカレンダーとグーグルカレンダーを同期していれば、このようなミスは起きません。
iPadを使い始めてからは、以前よりも、楽に、かつ、正確に予定の管理ができるようになりました。

電子メールの普及により年賀状の売り上げが落ちているように、スマートフォンの普及で手帳の売り上げも落ちていくのではないでしょうか。