【弁護士ブログ】 医師面談


医師面談


   「医師面談」という言葉は、あまり聞き慣れないかもしれません。読んで字の如く、医師と面談をすることです。

  弁護士の通常の業務で、医師面談を行うということは、ほとんどないと思いますが、当事務所は、人身の交通事故の案件を数多く取り扱っている関係で、医師面談を頻繁に行います。一週間の予定で、裁判所への出廷の回数よりも、医師面談の回数が多いということも、珍しくありません。

 

    人身事故で、後遺障害の認定が問題となりそうなケースは、必要に応じて医師面談を行うことがとても大事になります。

  医師面談の際には、医師から依頼者の情報や医学的知見を得るという側面と、こちらから医師に対して依頼者の情報や後遺障害の等級認定関して必要な事項を伝えるという2つの側面があり、両方がとても重要な意味を持ちます。

    医師から教えていただく事項としては、受傷から現在までの治療経過・症状の推移、今後の治療の方針・症状の改善の見込み、事故による受傷と後遺症との間の因果関係(当該受傷から当該症状が生じる医学的機序)、症状を裏付ける他覚的所見の有無(他覚的所見を裏付ける検査がそもそも存在するのかどうか)、事前にこちらが依頼者から聞き取っている自覚症状の内容と診断書の記載に齟齬がある場合は記載に齟齬がある理由についての確認など、医師面談を行って初めて確認できる事項は多岐に渡ります。

また、こちらから、医師に必要な事項を伝えることも重要です。後遺障害の認定の際には、主治医の先生に後遺障害診断書を作成してもらうのですが、後遺障害診断書の作成に先立ち、自賠責の後遺障害の認定に必要な検査を伝えることが必要となる場合も多いです。というのも、医学的な診断の際に必要な検査を自賠責の後遺障害の認定の際に必要とされる検査が完全に一致していることは少ないのですが、医師は医学的な診断については専門的知識を有していますが、自賠責の認定に必要な検査は把握していないことが多いからです(自賠責の認定基準などは、医師の本来の職務である治療とは無関係なので、医師が自賠責の認定基準を知らないのも当然ともいえます。)。また、後遺障害診断書を作成してもらった後も、後遺障害診断書の記載に記載漏れがある場合や、後遺障害診断書の記載とカルテの記載に齟齬がある場合など、必要な事項が十分に記載されていない場合は、医師面談を行い、医師に必要な加筆・修正をしてもらいます。きちんと理由を説明すれば、ほとんどの場合に、適切に加筆・修正を行ってくれます。

 医師面談にも、慣れとコツがいります。

 医師は、弁護士に対して警戒をしていると感じることも多いです。初めてお会いする医師の初回の面談の際には、「何しに来たんですか。」という空気を感じることもよくあります。医師からすれば、弁護士は、医師のミスを見つけて医療過誤の損害賠償請求をしてくる敵だという意識が強いのかもしれません。ですので、まずは、面談の趣旨を的確に伝えることが肝要です。

  また、ほとんどの医師は多忙ですので、端的なコミュニケーションを好む傾向があります。説明も冗長に行わずに、端的に的確に行うことを心がけることも大事です。

 
  面談の趣旨を端的に伝えると、こちらが期待した以上に、こちらが質問していないことについても、親切丁寧に教えてくれる先生がむしろ多いです。医師は、自分の専門分野に関しては、教え好きな人が多いのかもしれません。画像の診断などは、文献を読んでもよくわからないこともあるのですが、医師面談の際には、実際の画像をみながら、画像の診断の仕方を丁寧に教えてくれることも多く、とても勉強になります。医師から個別レッスンを受けているような感じです。

 

    当事務所では、以上のような医師面談を積極的に行っています。細かいことでも、ちょっと聞きたいことや伝えたいことがあれば、医師面談に行きます。何度も医師面談を行ったことのある医師とは、徐々に信頼関係が強くなっていき、医師面談も充実したものになります。このように、充実した医師面談をこまめに行うことができるのは、大分県外の法律事務所と比べて、当事務所の強みであると思っています。県外から医師面談を頻繁に行うことは、現実問題として難しいことだと思います。

 
 これからも、適時適切な医師面談を積極的に行っていきます。



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