【解決事例/018】14級が認定された兼業主婦が依頼から2か月で450万円以上の賠償を得た事例

14級,兼業主婦,女性,打撲,胸部,腰椎捻挫,頚椎捻挫・外傷性頚部症候群

依頼者属性 性別 女性
職業 兼業主婦(ご主人の経営する飲食店に勤務)
事故態様と相談 事故場所 大分市
事故状況 自動車を運転中,後方自動車から追突され,さらに押し出されて,前方の電柱に衝突した。
相談のきっかけ 通院していた整骨院の先生から「重いケガだし交通事故に詳しい弁護士に相談した方が良い」と言われ,当事務所の紹介を受けた。また,依頼者も,当事務所の看板を見たことがあったため,実際に問い合わせた。
怪我と後遺障害 傷病名 頚椎捻挫・腰椎捻挫
自覚症状 頚椎捻挫・腰椎捻挫・胸部打撲等のけが
後遺障害等級 14級
獲得賠償金額 最終受取金額 約450万円
<内訳>

損害項目①:休業損害(兼業主婦として)

金額:約140万円

損害項目②:入院慰謝料

金額:約130万円

備考:裁判基準

損害項目③:後遺症逸失利益

金額:約76万円

備考:裁判基準

損害項目④:後遺症慰謝料

金額:110万円

備考:14級の裁判基準

相談から解決までの流れ

  依頼者は,この事故により,頚椎捻挫・腰椎捻挫負い,約1年間の治療を受けました。頚椎・腰椎の痛みの残存により、後遺障害併合14級の等級を受けていました。依頼者は,まず,「14級という等級は正しいのか」という疑問を持っていました。(頚椎捻挫・腰椎捻挫による後遺障害は,まれに12級と認定されることがあるからです。)
 そこで,弁護士は,依頼者の診断書・後遺障害診断書・等級認定理由書を精査し,12級となり得る可能性の調査から始めました
 しかし,画像所見(レントゲンやMRIからわかる異常)に乏しく,腱反射テストの結果が「正常」と記載されていたため,12級を目指した異議申し立ては可能性が低いと判断しました。

>>関連リンク:「むちうち」12級と14級の違い ~他覚的「証明」と「説明」



 弁護士は,以上の調査結果を依頼者に報告し,異議申し立てをするか,14級を前提とした示談をすすめるかを協議しました
 その結果,依頼者は異議申し立てをしない選択をしました。

 その後,弁護士から保険会社へ,裁判基準による損害賠償の請求を行いました。
 この依頼者は,保険会社から既に一部の休業損害を受け取っていましたが,それは,レストランウェイトレスとしてのわずかな収入をもとに計算されたものでした。
 しかし,兼業主婦の休業損害は,家事労働分と兼業による収入の高い方を基準に算定するのが裁判実務です。
 ですので,弁護士は,上記の裁判基準を説明した請求文書を保険会社に送付しました。
 休業損害の証明は効を奏し,兼業主婦の休業損害として,140万円以上を引き出しました

賠償金はいずれも裁判基準で,極めて高い水準での示談が成立しました。しかも,示談の成立は,依頼からわずか2か月足らずのスピード解決でした。

 

担当弁護士の振返りポイント

このケースで総額が大きなものとなった理由は,①治療期間が長期にわたる重いケガであったこと,②休業損害の交渉に成功したことの2点です。
 また,依頼から2か月での解決になったのも,事件初期の段階で,丁寧な請求文書を相手に送付できたためと思われます
 ただし,相手保険会社の担当者が上席クラスの方であったことも大きく影響していると思われますので,その意味では特殊なケースです。

 異議申し立てについては,見込みがうすく残念でした。
 当事務所では,異議申し立てや訴訟をやる,やらないの選択は,当然ですが依頼者の方に決めていただきます。
 もちろん,異議申し立てや訴訟をやるメリット・デメリットや見込みについては弁護士から十分説明を致します

 

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